2012年2月29日水曜日

なんでイタリア?

イタリアには卒業旅行や新婚旅行などで訪れたことがあるが、まだ何度でも行きたい場所だ。

たとえば「ハワイに行こうよ」って言われたら、いいねぇって思うけど、『貴重な有給休暇の使い道としてハワイ旅行が適切だろうか。2週間休めるならやっぱイタリアじゃないか』なんてすぐに考えてしまう。

ハワイか、イタリアか、という問題もあるけど、それ以前に、国内か海外か、という問題もある。何年か前に友人に、「日本の中にも色々訪れるべき場所があるのに、イタリアにばかり気持ちが向いているアンタは、鼻持ちならない西洋かぶれだ」的なイジワルな指摘を受けたことがあり、そのことを時々思い出しては考え直してみる。

まず、そもそも、旅の良さというか、僕が旅全般に期待することは何だろう。
  • 馴れ親しんだ日常を離れる
  • 予定していない出来事や人や物との出会い
  • いつもと違う景色、空気、音
ま、一言で言えば自分や家族にとっての「非日常」だ。陳腐な表現だけど。

日本国内でも、上記の「旅への期待」に応えてくれるような旅は可能だし、これまでにもそうした旅を楽しんできた。
たとえば、お金はなくとも時間が余っていた学生時代の夏休み、関西~中部~関東~東北~北海道、なんていう貧乏バイクツーリングも楽しかったなあ。一日の食事が3食フランスパンとか、野宿したりとか。

しかし、家族(幼児)と一緒の旅行となると、当たり前ながら、旅先での行動(移動方法も含めて)にどうしても制約が出てくる

たとえば、旅の要素からこういうのは除去したほうがいろんな意味で平和。
  • キャンプ(それ自体を目的にしていない限り)
  • フェリーや荒海での小船に乗った移動
  • 行き当たりばったりな旅程
  • 長い地上移動距離(一般道を毎日200kmとか)
  • 毎日変わる宿泊先
  • 子供(乳幼児)が参加できないアクティビティ
  • 他人が聞いて呆れるようなこと一般

さて、「旅への期待」を満たすために、その行程や現地でのアクティビティに趣向を凝らすことができないとなると…!?

そう、旅先を工夫すればいいのである。

「旅への期待」を満たしてくれる旅先の条件を思いつくままに並べてみると、
  1. そこにいるだけで(特別なアクティビティを介することなく)旅気分に浸れる旅先
  2. 子連れで入れる食べ物屋でさえもその土地独特の美味しいものを楽しめる旅先
  3. クルマを運転する自分が楽しくなる旅先(自分以外の家族には寝ていてもらおう)
  4. その土地の人々が(商売抜きで)旅人にやたら積極的に絡んでくる旅先
といったところ。それぞれの条件を満たす旅先をもう少し掘り下げてみる。

1を満たすためには、文化が違うところ、気候風土が大きく違うところ。(※)
2を満たすためには、食文化が発達していて、値段によらず美味しいものが食べられるところ。高いお金を出しておいしいものが食べるんだったら東京でいい。
3を満たすためには、大都市圏を除く日本、あるいはレンタカーでの移動が現実的な外国。
4を満たすためには、…って、これは一般化できないな。

(※比較対象というかベースは自分の現在や過去の居住地、および、両親の実家、妻の実家など、完全に日常とはいえないまでも日常の延長といえる範囲)

さっそく、いくつかの旅先をリストアップして、条件の満たしっぷりを比べてみたい
なお、これらは、過去の自分自身の経験と独断と偏見によるものなので、あしからず。例外もあるだろうし、逆に僕が例外的な体験をしてしまっただけかもしれない。しかし、少なくとも、過去に訪れた経験に基づいていることは確かだ。

行き先文化的および
場所的特異性
普通の食事
の美味しさ
ドライブの楽しみ溢れるフレンドリーさ
北海道☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東北☆☆☆☆☆☆☆☆☆
四国☆☆☆☆☆☆☆☆☆
九州☆☆☆☆☆☆☆☆☆
沖縄☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
北米☆☆☆☆☆☆☆☆
ハワイ☆☆☆☆☆☆☆☆
バリ島☆☆☆
(国際免許使えない)

(観光客と現地の人との間の経済格差がありすぎて商売抜きとは言い難いかな)
メキシコ☆☆☆☆☆
(都市部はカオス!)

(バリ島と同じく)
イギリス☆☆☆☆☆☆☆☆
フランス☆☆☆☆☆☆☆
(フランス語わからないんで)

(パリなんかではむしろ愛想悪い)
イタリア☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(時として迷惑なくらい)

おお、やっぱ、イタリアだな。

って、心の中では最初っから分かっていた結果だけど、こうやってあらためて自分の思いを(暫定的とはいえ)まとめてみると、これまで訪れたことのない方面への旅行を検討する際にも役に立ちそうな気がする。

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